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ハスクバーナ エンジン式チェンソー 562XP MarkⅡ — 特徴・性能・選び方ガイド
ハスクバーナの新しい60ccクラス、562XP MarkⅡを実際に触ってみて感じた「使いやすさ」と「扱いやすさ」を、分かりやすくまとめました。大径木の伐採や本格的な作業にも対応する排気量ながら、細かな改良で取り回しが良くなっている点が魅力です。実際の切れ味やメンテナンス上のポイント、チェーン選びまで、知っておきたい情報を網羅します。 目次 562XP MarkⅡの概要と主なアップデート 軽量化と取り回しの向上 オートチューン3.0の仕組みと実用メリット チェーンとバーの選択肢(U21PX / S35G / C85など) エアインジェクションの効果(吸気系のゴミ対策) 実際の試し切りからわかる操作感 購入前・導入後に押さえておきたいポイント まとめ:誰に向くモデルか 562XP MarkⅡの概要と主なアップデート 「562XP MarkⅡ」は、先代の562XPをベースにモデルチェンジした新型機です。見た目の印象は大きく変わらないものの、中身は実務に直結する改良が施されています。特に注目すべきは重量の軽減(約200g)と、自動で燃料調整を行うオートチューン3.0の搭載です。 軽量化と取り回しの向上 スペック上の重量は約5.9kg。200gの軽量化は一見わずかに見えますが、長時間の作業や高めの負荷がかかる切断時には体感差が出ます。特に腕への負担や操作疲労が蓄積しにくく、連続作業を想定するプロにもメリットがあります。 取り回しが良くなるということは、無理な姿勢で力をかける必要が減り、切断精度や安全性にも好影響を与えます。実際に使ってみると、エンジンの吹け上がりやチェーンの食いつきが良く、扱いやすさが際立ちます。 オートチューン3.0とは何か? その実力と利点 オートチューン3.0は、従来の手動キャブレター調整(H、Lネジで燃料の濃さを調節する方法)を自動化したシステムです。センサーやコイル類によってエンジンの状態をリアルタイムで監視し、1秒間に何度も燃料の濃淡を調整します。 このシステムがもたらす実用的なメリットは次の通りです。 誰でも最適な燃焼設定が得られる:現場での環境変化(気温、標高、燃料品質)に合わせて自動調整されるため、細かな手動調整が不要。 トラブルシューティングが簡単になる:エンジンの不調が起きた際、まずオートチューンにより自動補正が期待でき、復帰が早い。 パフォーマンスが安定する:常に最適な回転で運転されるので、切断効率や燃費が向上する可能性が高い。...
ハスクバーナ エンジン式チェンソー 562XP MarkⅡ — 特徴・性能・選び方ガイド
ハスクバーナの新しい60ccクラス、562XP MarkⅡを実際に触ってみて感じた「使いやすさ」と「扱いやすさ」を、分かりやすくまとめました。大径木の伐採や本格的な作業にも対応する排気量ながら、細かな改良で取り回しが良くなっている点が魅力です。実際の切れ味やメンテナンス上のポイント、チェーン選びまで、知っておきたい情報を網羅します。 目次 562XP MarkⅡの概要と主なアップデート 軽量化と取り回しの向上 オートチューン3.0の仕組みと実用メリット チェーンとバーの選択肢(U21PX / S35G / C85など) エアインジェクションの効果(吸気系のゴミ対策) 実際の試し切りからわかる操作感 購入前・導入後に押さえておきたいポイント まとめ:誰に向くモデルか 562XP MarkⅡの概要と主なアップデート 「562XP MarkⅡ」は、先代の562XPをベースにモデルチェンジした新型機です。見た目の印象は大きく変わらないものの、中身は実務に直結する改良が施されています。特に注目すべきは重量の軽減(約200g)と、自動で燃料調整を行うオートチューン3.0の搭載です。 軽量化と取り回しの向上 スペック上の重量は約5.9kg。200gの軽量化は一見わずかに見えますが、長時間の作業や高めの負荷がかかる切断時には体感差が出ます。特に腕への負担や操作疲労が蓄積しにくく、連続作業を想定するプロにもメリットがあります。 取り回しが良くなるということは、無理な姿勢で力をかける必要が減り、切断精度や安全性にも好影響を与えます。実際に使ってみると、エンジンの吹け上がりやチェーンの食いつきが良く、扱いやすさが際立ちます。 オートチューン3.0とは何か? その実力と利点 オートチューン3.0は、従来の手動キャブレター調整(H、Lネジで燃料の濃さを調節する方法)を自動化したシステムです。センサーやコイル類によってエンジンの状態をリアルタイムで監視し、1秒間に何度も燃料の濃淡を調整します。 このシステムがもたらす実用的なメリットは次の通りです。 誰でも最適な燃焼設定が得られる:現場での環境変化(気温、標高、燃料品質)に合わせて自動調整されるため、細かな手動調整が不要。 トラブルシューティングが簡単になる:エンジンの不調が起きた際、まずオートチューンにより自動補正が期待でき、復帰が早い。 パフォーマンスが安定する:常に最適な回転で運転されるので、切断効率や燃費が向上する可能性が高い。...
エンジンがかからない刈払い機(草刈り機)の修理について
エンジンがかからない時、まず何を確認すればよいか迷うことはありませんか。ここでは、実際の修理現場で行っている原因追究の流れと、よく使う工具、イグニッションコイル交換の手順、注意点をプロのメカニック目線でわかりやすくまとめました。セルフメンテナンスの参考にも、修理を外注する際の判断材料にもなる内容です。 最初に押さえるべき診断の流れ エンジンが始動しない原因は大きく分けて燃料系と点火系(火花)のどちらか、もしくはその両方にあります。まずは簡単で確実な順番で絞り込むことが肝心です。 プラグの火花確認(点火系の入口) 燃料フィルターや燃料の状態チェック(燃料系) スイッチの通電チェック(止めスイッチ/オン・オフ) イグニッションコイル(コイル)の検査・交換 この順で確認すれば、無駄な分解を減らして短時間で原因を特定しやすくなります。 チェックリスト(診断時に使う道具) プラグレンチ、マイナスドライバー 点火テスター(点火確認用。視認性の良いテスターが便利) シックネスゲージ(隙間調整用。目安は0.4〜0.5mm) ソケット・ドライバー類、軽いハンマー(ノックピンを外すときに振動を与える) 点火テスターは電子点火(デジマグ)仕様の機種では特に有効です。プラグだけで火花の有無を見分けると見えにくいことがあるため、テスターで確実に判断すると作業がスムーズになります。 具体的な診断手順:プラグからスイッチ、コイルへ まずはプラグで火花が飛んでいるか確認します。プラグをエンジンに取り付けた状態で、シリンダーなど金属部分にアースしてからキックして火花の有無を確認します。火花が確認できない場合はプラグ自体を新品に交換して再検査します。 新品プラグに交換しても火花が確認できない場合、点火系のどこか(スイッチかコイル)が原因の可能性が高くなります。次に燃料系(燃料フィルターや燃料の腐敗)を簡単に確認し、問題なければスイッチとコイルの順で絞り込みます。 止めスイッチの確認方法 スイッチの配線を外して、導通があるかどうかを確認します。スイッチをオンにした状態で導通がない、オフにした時に接続があるのが正常な動作です。テストの際は配線クリップや簡易テスターで感覚的に確認すると早いです。 スイッチが正常であれば、コイル側が怪しいと判断します。ここからは分解してコイルの取り外しへ進みます。 イグニッションコイルの取り外しと交換手順 コイル交換は見た目以上に簡単にできる作業ですが、いくつかのポイントを押さえておかないとあとでトラブルの元になります。以下は実作業の流れと注意点です。 パイプ(ロングシャフト)を取り外すと作業性が上がります。 プラグキャップは指だけで抜くと内部のスプリングが伸びることがあるので、マイナスドライバーなどで軽く持ち上げながら抜く。 エンジンカバー後方やスタータ周りのネジを外してカバーを取り外す。 ハウジングを外す(ネジ4本)。外すとクラッチやフライホイール、コイルが見えます。 コイルはネジ2本で固定。外す際に背面のプラスチック製カラー(スペーサー)を無くさないよう注意。 このプラスチックカラーは機種によって形や有無が違いますが、基本的に付いている前提で扱うと紛失や組み付けミスを防げます。カラーを落として失くすと再調整が面倒になるので保管を徹底してください。 新しいコイルの取り付けとギャップ調整 コイルは軽めにネジを締めた状態で、フライホイール(ローター)磁石に合わせてシックネスゲージ(0.4〜0.5mm)を挟んで隙間を設定します。名刺やハガキを代用する場合は厚さが合うか確認してから使います。名刺は近年薄いので2枚重ねや折り曲げて厚みを出すと代用可能です。...
エンジンがかからない刈払い機(草刈り機)の修理について
エンジンがかからない時、まず何を確認すればよいか迷うことはありませんか。ここでは、実際の修理現場で行っている原因追究の流れと、よく使う工具、イグニッションコイル交換の手順、注意点をプロのメカニック目線でわかりやすくまとめました。セルフメンテナンスの参考にも、修理を外注する際の判断材料にもなる内容です。 最初に押さえるべき診断の流れ エンジンが始動しない原因は大きく分けて燃料系と点火系(火花)のどちらか、もしくはその両方にあります。まずは簡単で確実な順番で絞り込むことが肝心です。 プラグの火花確認(点火系の入口) 燃料フィルターや燃料の状態チェック(燃料系) スイッチの通電チェック(止めスイッチ/オン・オフ) イグニッションコイル(コイル)の検査・交換 この順で確認すれば、無駄な分解を減らして短時間で原因を特定しやすくなります。 チェックリスト(診断時に使う道具) プラグレンチ、マイナスドライバー 点火テスター(点火確認用。視認性の良いテスターが便利) シックネスゲージ(隙間調整用。目安は0.4〜0.5mm) ソケット・ドライバー類、軽いハンマー(ノックピンを外すときに振動を与える) 点火テスターは電子点火(デジマグ)仕様の機種では特に有効です。プラグだけで火花の有無を見分けると見えにくいことがあるため、テスターで確実に判断すると作業がスムーズになります。 具体的な診断手順:プラグからスイッチ、コイルへ まずはプラグで火花が飛んでいるか確認します。プラグをエンジンに取り付けた状態で、シリンダーなど金属部分にアースしてからキックして火花の有無を確認します。火花が確認できない場合はプラグ自体を新品に交換して再検査します。 新品プラグに交換しても火花が確認できない場合、点火系のどこか(スイッチかコイル)が原因の可能性が高くなります。次に燃料系(燃料フィルターや燃料の腐敗)を簡単に確認し、問題なければスイッチとコイルの順で絞り込みます。 止めスイッチの確認方法 スイッチの配線を外して、導通があるかどうかを確認します。スイッチをオンにした状態で導通がない、オフにした時に接続があるのが正常な動作です。テストの際は配線クリップや簡易テスターで感覚的に確認すると早いです。 スイッチが正常であれば、コイル側が怪しいと判断します。ここからは分解してコイルの取り外しへ進みます。 イグニッションコイルの取り外しと交換手順 コイル交換は見た目以上に簡単にできる作業ですが、いくつかのポイントを押さえておかないとあとでトラブルの元になります。以下は実作業の流れと注意点です。 パイプ(ロングシャフト)を取り外すと作業性が上がります。 プラグキャップは指だけで抜くと内部のスプリングが伸びることがあるので、マイナスドライバーなどで軽く持ち上げながら抜く。 エンジンカバー後方やスタータ周りのネジを外してカバーを取り外す。 ハウジングを外す(ネジ4本)。外すとクラッチやフライホイール、コイルが見えます。 コイルはネジ2本で固定。外す際に背面のプラスチック製カラー(スペーサー)を無くさないよう注意。 このプラスチックカラーは機種によって形や有無が違いますが、基本的に付いている前提で扱うと紛失や組み付けミスを防げます。カラーを落として失くすと再調整が面倒になるので保管を徹底してください。 新しいコイルの取り付けとギャップ調整 コイルは軽めにネジを締めた状態で、フライホイール(ローター)磁石に合わせてシックネスゲージ(0.4〜0.5mm)を挟んで隙間を設定します。名刺やハガキを代用する場合は厚さが合うか確認してから使います。名刺は近年薄いので2枚重ねや折り曲げて厚みを出すと代用可能です。...
オレゴン ジェットフィット2本出しで比較:ナイリウム、デュオライン、テラマックスを実際に刈ってみた
刈払作業で最も地味だけど重要なのがナイロンコード選びです 刃物ほど派手ではありませんが、作業効率・ランニングコスト・耐久性に直結する非常に重要な要素です。ここではオレゴン製の代表的なナイロンコードであるナイリウム(スターライン)、デュオライン、そして新顔のテラマックス(2.7mm / 4.5mm)を、ジェットフィット二本出しヘッドに装着して実際の草刈りで比較した結果を、プロの目線でわかりやすくまとめます。 試した環境と基本スペック 使用ヘッド:オレゴン ジェットフィット 二本出し(ナイロンカッター用) 被試験コード: ナイリウム スターライン 3.0mm(星型、アルミ粉混合) デュオライン 3.0mm(丸型、芯にカーボン繊維) テラマックス 2.7mm(スパイラル形状、耐久性重視) テラマックス 4.5mm(同上、最太サイズ) 使用機械:22.5ccクラスの小型エンジン刈払機(実用的なパワーでのテスト) テスト内容:低い草、茎の太い雑草、密生地帯など実戦的な条件での刈り心地・耐久性・取り扱い性を評価しました。 ナイリウム(スターライン)3.0mm:切れ味と耐久のバランスが良い定番 特徴:アルミ粉を混ぜたナイロンに星型プロファイルを採用した「スターライン」です。角が立っているため切れ味が強く、当たりがシャープなのが特徴です。 刈り心地:背の低い草はラクにサクサク刈れます。星型の角が「カツカツ」と当たるイメージで、刈っている感覚がしっかり伝わります。一般的なナイロンコードより刈り進みが良く、大きめの草でも何度か当てることで切断できます。 耐久性:アルミ粉混入の効果で耐久性は高めです。密生した場所でも摩耗が少なく、続けて作業を進められました。 向いている用途:汎用性が高く、低〜中程度の草や密生地帯を安定して処理したい方に適しています。 気を付けたい点 角張った形状ゆえ、衝撃で欠ける場合があります。 ジェットフィット二本出しの構造上、消耗後にコードが噛み込み、抜くのにラジオペンチが必要になることがあります。 デュオライン 3.0mm:滑らかで気持ちよく刈れるが、太い茎には弱い...
オレゴン ジェットフィット2本出しで比較:ナイリウム、デュオライン、テラマックスを実際に刈ってみた
刈払作業で最も地味だけど重要なのがナイロンコード選びです 刃物ほど派手ではありませんが、作業効率・ランニングコスト・耐久性に直結する非常に重要な要素です。ここではオレゴン製の代表的なナイロンコードであるナイリウム(スターライン)、デュオライン、そして新顔のテラマックス(2.7mm / 4.5mm)を、ジェットフィット二本出しヘッドに装着して実際の草刈りで比較した結果を、プロの目線でわかりやすくまとめます。 試した環境と基本スペック 使用ヘッド:オレゴン ジェットフィット 二本出し(ナイロンカッター用) 被試験コード: ナイリウム スターライン 3.0mm(星型、アルミ粉混合) デュオライン 3.0mm(丸型、芯にカーボン繊維) テラマックス 2.7mm(スパイラル形状、耐久性重視) テラマックス 4.5mm(同上、最太サイズ) 使用機械:22.5ccクラスの小型エンジン刈払機(実用的なパワーでのテスト) テスト内容:低い草、茎の太い雑草、密生地帯など実戦的な条件での刈り心地・耐久性・取り扱い性を評価しました。 ナイリウム(スターライン)3.0mm:切れ味と耐久のバランスが良い定番 特徴:アルミ粉を混ぜたナイロンに星型プロファイルを採用した「スターライン」です。角が立っているため切れ味が強く、当たりがシャープなのが特徴です。 刈り心地:背の低い草はラクにサクサク刈れます。星型の角が「カツカツ」と当たるイメージで、刈っている感覚がしっかり伝わります。一般的なナイロンコードより刈り進みが良く、大きめの草でも何度か当てることで切断できます。 耐久性:アルミ粉混入の効果で耐久性は高めです。密生した場所でも摩耗が少なく、続けて作業を進められました。 向いている用途:汎用性が高く、低〜中程度の草や密生地帯を安定して処理したい方に適しています。 気を付けたい点 角張った形状ゆえ、衝撃で欠ける場合があります。 ジェットフィット二本出しの構造上、消耗後にコードが噛み込み、抜くのにラジオペンチが必要になることがあります。 デュオライン 3.0mm:滑らかで気持ちよく刈れるが、太い茎には弱い...
オレゴン ジェットフィット2本出しでフレキシブレードとテクニブレードを比較して刈ってみた
草刈りの現場で常に悩ましいのが「ナイロンカッターの選び方」です。刃の太さや形状によって刈り具合や耐久性、エンジンへの負担が変わります。今回はオレゴンのナイロンカッター類から、ジェットフィット2本出し(Jetfit 2本出し)に対応する「フレキシブレード(Flexiblade)」と「テクニブレード(Techniblade)」を実際に使って比較しました。 この記事について 試した機材:オレゴン ジェットフィット2本出し、フレキシブレード2.65mm、フレキシブレード4mm、テクニブレード7mm 使用した草刈機:22.5〜23ccクラスの刈払機(いわゆる小排気量機) 総括:細い2.65mmは意外に使いやすく切れ味が良い。4mmや7mmは太い茎に強いが、出力が低めの機械では回転不足や絡まりが発生しやすい 推奨:刃の太さは草の種類だけでなく草刈機の排気量に合わせて選ぶことが重要 検証に使った道具と条件 今回の比較で用いたものは以下のとおりです。 ナイロンカッター:オレゴン ジェットフィット(2本出し) ナイロンコード:フレキシブレード(Flexiblade)2.65mm、フレキシブレード4mm、テクニブレード(Techniblade)7mm 草刈機本体:22.5〜23ccクラスのエンジンを使用(小排気量の汎用刈払機) 環境:秋口の硬めの草や丈の高い雑草が混在する現場 フレキシブレード2.65mm(最細)— 軽快でシャープな切れ味 フレキシブレード2.65mmはオレゴンのFlexibladeシリーズ中で最も細いタイプです。特徴は刃面にあるギザギザ(セレーション)で、これは草を「チップの外側で切る」ようなイメージでハサミで切るように草が潰れにくく、きれいに刈れるという利点があります。 実際に使ってみると、意外なことに2.65mmは刈り味が非常に良く、刈った草がきれいに“枯れる”(切断面が乾く)感覚がありました。秋で草が硬くなっている状況でもナイロンが切れない、切れ残るということはなく、耐久性も問題ありませんでした。 2.65mmの最大のメリットは「軽さ」と「扱いやすさ」です。薄く柔軟性があるため、ジェットフィットのようなインサートタイプのヘッドはもちろん、巻きつけ式(ラップタイプ)にも使える点が利便性を高めます。特に小排気量機との相性が良く、エンジンの回転数がそこまで高くなくても十分にパフォーマンスを発揮しました。 実用上のポイント(2.65mm) 細くてもギザギザがあるため切断力は高い 刈り跡がきれいで枯れやすい 小排気量機(22〜23cc)でも使いやすい インサートタイプ/ラップタイプ両方で使える汎用性 フレキシブレード4mm(最大クラスのFlexiblade)— 太いが回転不足が起こりやすい 次に試したのが同じFlexibladeシリーズの4mmです。これはシリーズ中最大の太さで、ガッツリ系の茎や細めの竹っぽい茎にも対応できそうな剛性を持っています。 使用感としては、太くて固い分、切断面はしっかりしていますが、今回のように22.5cc〜23ccクラスの小排気量機では「回転が不足している」印象を受けました。具体的には、刈る際にナイロンが十分に遠心力で伸び切らず、切断面がやや荒くなったり、刈りムラが出たりすることがありました。排気量が大きければ状況は改善するはずです。 また、4mmは構造上、インサート可能なヘッドで使うことが前提となる場合が多く、巻きつけ式のヘッドでは取り回しが難しいケースもあります。ジェットフィットのような2本出しインサートヘッドには合いますが、エンジンの余裕がないと本領を発揮しにくいというのが正直な感想です。...
オレゴン ジェットフィット2本出しでフレキシブレードとテクニブレードを比較して刈ってみた
草刈りの現場で常に悩ましいのが「ナイロンカッターの選び方」です。刃の太さや形状によって刈り具合や耐久性、エンジンへの負担が変わります。今回はオレゴンのナイロンカッター類から、ジェットフィット2本出し(Jetfit 2本出し)に対応する「フレキシブレード(Flexiblade)」と「テクニブレード(Techniblade)」を実際に使って比較しました。 この記事について 試した機材:オレゴン ジェットフィット2本出し、フレキシブレード2.65mm、フレキシブレード4mm、テクニブレード7mm 使用した草刈機:22.5〜23ccクラスの刈払機(いわゆる小排気量機) 総括:細い2.65mmは意外に使いやすく切れ味が良い。4mmや7mmは太い茎に強いが、出力が低めの機械では回転不足や絡まりが発生しやすい 推奨:刃の太さは草の種類だけでなく草刈機の排気量に合わせて選ぶことが重要 検証に使った道具と条件 今回の比較で用いたものは以下のとおりです。 ナイロンカッター:オレゴン ジェットフィット(2本出し) ナイロンコード:フレキシブレード(Flexiblade)2.65mm、フレキシブレード4mm、テクニブレード(Techniblade)7mm 草刈機本体:22.5〜23ccクラスのエンジンを使用(小排気量の汎用刈払機) 環境:秋口の硬めの草や丈の高い雑草が混在する現場 フレキシブレード2.65mm(最細)— 軽快でシャープな切れ味 フレキシブレード2.65mmはオレゴンのFlexibladeシリーズ中で最も細いタイプです。特徴は刃面にあるギザギザ(セレーション)で、これは草を「チップの外側で切る」ようなイメージでハサミで切るように草が潰れにくく、きれいに刈れるという利点があります。 実際に使ってみると、意外なことに2.65mmは刈り味が非常に良く、刈った草がきれいに“枯れる”(切断面が乾く)感覚がありました。秋で草が硬くなっている状況でもナイロンが切れない、切れ残るということはなく、耐久性も問題ありませんでした。 2.65mmの最大のメリットは「軽さ」と「扱いやすさ」です。薄く柔軟性があるため、ジェットフィットのようなインサートタイプのヘッドはもちろん、巻きつけ式(ラップタイプ)にも使える点が利便性を高めます。特に小排気量機との相性が良く、エンジンの回転数がそこまで高くなくても十分にパフォーマンスを発揮しました。 実用上のポイント(2.65mm) 細くてもギザギザがあるため切断力は高い 刈り跡がきれいで枯れやすい 小排気量機(22〜23cc)でも使いやすい インサートタイプ/ラップタイプ両方で使える汎用性 フレキシブレード4mm(最大クラスのFlexiblade)— 太いが回転不足が起こりやすい 次に試したのが同じFlexibladeシリーズの4mmです。これはシリーズ中最大の太さで、ガッツリ系の茎や細めの竹っぽい茎にも対応できそうな剛性を持っています。 使用感としては、太くて固い分、切断面はしっかりしていますが、今回のように22.5cc〜23ccクラスの小排気量機では「回転が不足している」印象を受けました。具体的には、刈る際にナイロンが十分に遠心力で伸び切らず、切断面がやや荒くなったり、刈りムラが出たりすることがありました。排気量が大きければ状況は改善するはずです。 また、4mmは構造上、インサート可能なヘッドで使うことが前提となる場合が多く、巻きつけ式のヘッドでは取り回しが難しいケースもあります。ジェットフィットのような2本出しインサートヘッドには合いますが、エンジンの余裕がないと本領を発揮しにくいというのが正直な感想です。...
ゼノアの背負い式エンジンブロワ 機種別の違いをわかりやすく説明します
落葉シーズンが始まると、エンジンブロワは本当に役立ちます。街路樹や公園、住宅まわりに散らばった葉やゴミを効率よく片付けられるので、私も現場で重宝しています。ここではゼノア(Zenoah)の背負い式エンジンブロワをモデル別の違いをわかりやすく説明します。プロ目線での使い勝手や特徴、選び方のポイント、メンテナンスの注意点までお伝えしますので、購入を検討されている方や買い替えを考えている方の参考になれば幸いです。 目次 はじめに:背負い式ブロワの用途とメリット EB6200:入門モデルの特徴と向き不向き EBZ7500/EBZ7500RH:中堅プロ向けの使い勝手 EBZ8560/EBZ8560RH:上位モデルの実力と違い ノズル形状(丸ノズルとフラットノズル)の違いと注意点 背負い機構と振動対策(ラバーダンパーとフリーフローネット) ファン素材(樹脂ファンとカーボンファン)の違いと恩恵 スタータ、エアクリーナー、蛇腹ホースなどの細部ポイント モデルごとの主なスペック比較(抜粋) おすすめの選び方と使用シーン別アドバイス メンテナンスと長持ちさせるためのチェック項目 購入案内 はじめに:背負い式ブロワの用途とメリット 背負い式ブロワは、手持ちタイプと比べて長時間の作業でも疲れにくいのが最大のメリットです。手持ちだと腕や手首に負担が集中しますが、背負い式は背中と肩で本体を支えるため、手元での操作に集中できます。 また排気量やファンの大きさによって風量と風速が大きく変わるため、作業内容に合わせて機種を選ぶことが重要です。たとえば庭先や歩道に散った乾いた落ち葉なら中低出力で十分ですが、濡れた葉や路面の泥、詰まったゴミを吹き飛ばすには強力な風量が必要になります。 EB6200:入門モデルの特徴と向き不向き EB6200はゼノアの背負い式ラインの中では最小クラスにあたるエントリーモデルです。当店で扱っている背負い式ブロワはEB6200以上のラインナップですが、このモデルは「軽さ」と「価格の手頃さ」に重点を置いた作りになっています。 主なポイントは次の通りです。 手持ちタイプ(ハンドヘルド)に比べて風量と風速がやや上回る設計 ハンドヘルドの空気量が13㎥/s程度なのに対し、EB6200は14㎥/s(動画内計測値) 風速はハンドヘルドが70〜73m/sに対し、EB6200は約90m/s(理論値) 軽量化のためにスタータにEZスタートを採用していない(引き始めが少し重い) 操作面ではノズルの角度調整や伸縮が可能で、スロットル(アクセル)レバーには安全ロック機構が付いています。ただしこのロック機構は一度ボタンを押して完全に「ホールドして放置できる」意味ではなく、あくまで握りやすくするための補助ロックです。私は最初に誤解して「これで最大回転をロックして手を離して作業できる」と思いましたが、そうではありません。軽くグリップを保持することを前提とした補助ロックだと覚えてください。 使いどころとしては、家庭の庭や歩道の清掃、軽作業に向いています。本格的な道路清掃や濡れた落ち葉、粘着性の高いゴミを頻繁に扱う現場では若干パワー不足に感じることがあります。 EBZ7500/EBZ7500RH:中堅プロ向けの使い勝手 EBZ7500は当店で在庫している中でも定番のモデルです。EBZ7500とEBZ7500RHの違いはスロットルの操作位置(RHは右手操作の意味)だけで、エンジンやスペック自体は同じです。ここでは基本モデルであるEBZ7500について説明します。 主な特徴は次の通りです。 排気量は約65.6cc(動画内の表示)...
ゼノアの背負い式エンジンブロワ 機種別の違いをわかりやすく説明します
落葉シーズンが始まると、エンジンブロワは本当に役立ちます。街路樹や公園、住宅まわりに散らばった葉やゴミを効率よく片付けられるので、私も現場で重宝しています。ここではゼノア(Zenoah)の背負い式エンジンブロワをモデル別の違いをわかりやすく説明します。プロ目線での使い勝手や特徴、選び方のポイント、メンテナンスの注意点までお伝えしますので、購入を検討されている方や買い替えを考えている方の参考になれば幸いです。 目次 はじめに:背負い式ブロワの用途とメリット EB6200:入門モデルの特徴と向き不向き EBZ7500/EBZ7500RH:中堅プロ向けの使い勝手 EBZ8560/EBZ8560RH:上位モデルの実力と違い ノズル形状(丸ノズルとフラットノズル)の違いと注意点 背負い機構と振動対策(ラバーダンパーとフリーフローネット) ファン素材(樹脂ファンとカーボンファン)の違いと恩恵 スタータ、エアクリーナー、蛇腹ホースなどの細部ポイント モデルごとの主なスペック比較(抜粋) おすすめの選び方と使用シーン別アドバイス メンテナンスと長持ちさせるためのチェック項目 購入案内 はじめに:背負い式ブロワの用途とメリット 背負い式ブロワは、手持ちタイプと比べて長時間の作業でも疲れにくいのが最大のメリットです。手持ちだと腕や手首に負担が集中しますが、背負い式は背中と肩で本体を支えるため、手元での操作に集中できます。 また排気量やファンの大きさによって風量と風速が大きく変わるため、作業内容に合わせて機種を選ぶことが重要です。たとえば庭先や歩道に散った乾いた落ち葉なら中低出力で十分ですが、濡れた葉や路面の泥、詰まったゴミを吹き飛ばすには強力な風量が必要になります。 EB6200:入門モデルの特徴と向き不向き EB6200はゼノアの背負い式ラインの中では最小クラスにあたるエントリーモデルです。当店で扱っている背負い式ブロワはEB6200以上のラインナップですが、このモデルは「軽さ」と「価格の手頃さ」に重点を置いた作りになっています。 主なポイントは次の通りです。 手持ちタイプ(ハンドヘルド)に比べて風量と風速がやや上回る設計 ハンドヘルドの空気量が13㎥/s程度なのに対し、EB6200は14㎥/s(動画内計測値) 風速はハンドヘルドが70〜73m/sに対し、EB6200は約90m/s(理論値) 軽量化のためにスタータにEZスタートを採用していない(引き始めが少し重い) 操作面ではノズルの角度調整や伸縮が可能で、スロットル(アクセル)レバーには安全ロック機構が付いています。ただしこのロック機構は一度ボタンを押して完全に「ホールドして放置できる」意味ではなく、あくまで握りやすくするための補助ロックです。私は最初に誤解して「これで最大回転をロックして手を離して作業できる」と思いましたが、そうではありません。軽くグリップを保持することを前提とした補助ロックだと覚えてください。 使いどころとしては、家庭の庭や歩道の清掃、軽作業に向いています。本格的な道路清掃や濡れた落ち葉、粘着性の高いゴミを頻繁に扱う現場では若干パワー不足に感じることがあります。 EBZ7500/EBZ7500RH:中堅プロ向けの使い勝手 EBZ7500は当店で在庫している中でも定番のモデルです。EBZ7500とEBZ7500RHの違いはスロットルの操作位置(RHは右手操作の意味)だけで、エンジンやスペック自体は同じです。ここでは基本モデルであるEBZ7500について説明します。 主な特徴は次の通りです。 排気量は約65.6cc(動画内の表示)...
ゼノア ハンディブロワ 機種別の違いをわかりやすく解説します
今回はゼノア(Zenoah)から発売されているハンディブロワのうち、よく混同されやすい2機種「HBZ260EZ」と「HBZ260LV」の違いを現場の整備士・販売員の目線で詳しくご説明します。見た目が似ているため店頭でもお客様に「違いは何ですか?」とよく聞かれる機種です。購入を迷っている方の参考になればと思い、違いをひとつずつ整理していきます。※画像では「ブロア」と記載されていますが、「ブロワ」が正しい商品名になります。 概要 この記事では以下の点を中心に解説します。 基本スペックの比較(排気量、重量、風速・風量など) 本体構造の違い(ノズル形状、ボディのカーブ、ダンパースプリング) 付属パーツの違い(フラットノズルの有無、バキュームキットの有無) 日常の使い勝手(グリップ、静電気対策、アシストグリップ、スロットルロック) なぜ設計が変わったのか(実際の使用で出る問題点や改善点) どちらを選べば良いかの具体的アドバイス 両機種の共通点(基本情報) 両モデルともゼノアのハンディタイプのエンジンブロワで、基本的なエンジン出力領域や用途は共通しています。以下が共通点のおさらいです。 排気量はほぼ同じ:25.4cc(一般的に「26cc」と呼ばれるクラス) エンジンは一体の2ストロークエンジン/アシストスタート装備 エアフィルターは二重構造(布フィルター+スポンジ)で粉塵からエンジンを保護 グリップはゴム製のカバーがつき、作業中に起こる静電気対策が施されている アシストグリップやスロットルロック機構など、実作業を意識した機能が装備 HBZ260EZ の特徴(軽さと使い勝手) 最初にHBZ260EZの特徴を整理します。現場での取り回しや、軽さを重視する方に人気のあるモデルです。 主な仕様(EZ) 排気量:25.4cc(26ccクラス) 重量:約3.7kg(比較的軽量) スターター:EZアシストスタート(軽く引ける) 最大風速:73(動画内表記) 最大風量:13(動画内表記) ノズル:S字ノズル+丸パイプノズル、さらにフラットノズルが標準付属 ポイントは「軽さ」と「付属のフラットノズル」。EZは本体重が3.7kgと扱いやすく、操作疲労が抑えられます。ノズルに関してはS字形状を採用しており、ノズル自体をできるだけブロワの中心に近づけることでバランスを良くしています。 バキュームキット(集塵・吸引機能)について 以前のモデル(例:HB2320)ではバキュームキット(吸い込み袋を付けて掃除機のように使う機能)がありましたが、HBZ260EZにはバキュームキットの設定が公式にはありません。なぜかというと、バキューム機能で使用されるプラスチックファンが砂や小石を吸い込むことで摩耗しやすく、結果としてファンの劣化が進むと風量・吸引力の低下を招くためです。 実際にはプラスチックファンは交換可能ですが、摩耗した状態で使い続けるとブロワ本来の風力が出にくくなる点が問題になり、メーカー側がバキュームキット設定をやめたのではないかと私は考えています。...
ゼノア ハンディブロワ 機種別の違いをわかりやすく解説します
今回はゼノア(Zenoah)から発売されているハンディブロワのうち、よく混同されやすい2機種「HBZ260EZ」と「HBZ260LV」の違いを現場の整備士・販売員の目線で詳しくご説明します。見た目が似ているため店頭でもお客様に「違いは何ですか?」とよく聞かれる機種です。購入を迷っている方の参考になればと思い、違いをひとつずつ整理していきます。※画像では「ブロア」と記載されていますが、「ブロワ」が正しい商品名になります。 概要 この記事では以下の点を中心に解説します。 基本スペックの比較(排気量、重量、風速・風量など) 本体構造の違い(ノズル形状、ボディのカーブ、ダンパースプリング) 付属パーツの違い(フラットノズルの有無、バキュームキットの有無) 日常の使い勝手(グリップ、静電気対策、アシストグリップ、スロットルロック) なぜ設計が変わったのか(実際の使用で出る問題点や改善点) どちらを選べば良いかの具体的アドバイス 両機種の共通点(基本情報) 両モデルともゼノアのハンディタイプのエンジンブロワで、基本的なエンジン出力領域や用途は共通しています。以下が共通点のおさらいです。 排気量はほぼ同じ:25.4cc(一般的に「26cc」と呼ばれるクラス) エンジンは一体の2ストロークエンジン/アシストスタート装備 エアフィルターは二重構造(布フィルター+スポンジ)で粉塵からエンジンを保護 グリップはゴム製のカバーがつき、作業中に起こる静電気対策が施されている アシストグリップやスロットルロック機構など、実作業を意識した機能が装備 HBZ260EZ の特徴(軽さと使い勝手) 最初にHBZ260EZの特徴を整理します。現場での取り回しや、軽さを重視する方に人気のあるモデルです。 主な仕様(EZ) 排気量:25.4cc(26ccクラス) 重量:約3.7kg(比較的軽量) スターター:EZアシストスタート(軽く引ける) 最大風速:73(動画内表記) 最大風量:13(動画内表記) ノズル:S字ノズル+丸パイプノズル、さらにフラットノズルが標準付属 ポイントは「軽さ」と「付属のフラットノズル」。EZは本体重が3.7kgと扱いやすく、操作疲労が抑えられます。ノズルに関してはS字形状を採用しており、ノズル自体をできるだけブロワの中心に近づけることでバランスを良くしています。 バキュームキット(集塵・吸引機能)について 以前のモデル(例:HB2320)ではバキュームキット(吸い込み袋を付けて掃除機のように使う機能)がありましたが、HBZ260EZにはバキュームキットの設定が公式にはありません。なぜかというと、バキューム機能で使用されるプラスチックファンが砂や小石を吸い込むことで摩耗しやすく、結果としてファンの劣化が進むと風量・吸引力の低下を招くためです。 実際にはプラスチックファンは交換可能ですが、摩耗した状態で使い続けるとブロワ本来の風力が出にくくなる点が問題になり、メーカー側がバキュームキット設定をやめたのではないかと私は考えています。...