ハスクバーナ エンジン式チェンソー 562XP MarkⅡ — 特徴・性能・選び方ガイド

ハスクバーナ エンジン式チェンソー 562XP MarkⅡ — 特徴・性能・選び方ガイド

ハスクバーナの新しい60ccクラス、562XP MarkⅡを実際に触ってみて感じた「使いやすさ」と「扱いやすさ」を、分かりやすくまとめました。大径木の伐採や本格的な作業にも対応する排気量ながら、細かな改良で取り回しが良くなっている点が魅力です。実際の切れ味やメンテナンス上のポイント、チェーン選びまで、知っておきたい情報を網羅します。

机の上に置かれたオレンジ色のハスクバーナ 562XP MarkⅡ とそれを手に持つプレゼンターの正面ショット。バーに Husqvarna ロゴが見える。

目次

  • 562XP MarkⅡの概要と主なアップデート
  • 軽量化と取り回しの向上
  • オートチューン3.0の仕組みと実用メリット
  • チェーンとバーの選択肢(U21PX / S35G / C85など)
  • エアインジェクションの効果(吸気系のゴミ対策)
  • 実際の試し切りからわかる操作感
  • 購入前・導入後に押さえておきたいポイント
  • まとめ:誰に向くモデルか

562XP MarkⅡの概要と主なアップデート

「562XP MarkⅡ」は、先代の562XPをベースにモデルチェンジした新型機です。見た目の印象は大きく変わらないものの、中身は実務に直結する改良が施されています。特に注目すべきは重量の軽減(約200g)と、自動で燃料調整を行うオートチューン3.0の搭載です。

軽量化と取り回しの向上

スペック上の重量は約5.9kg。200gの軽量化は一見わずかに見えますが、長時間の作業や高めの負荷がかかる切断時には体感差が出ます。特に腕への負担や操作疲労が蓄積しにくく、連続作業を想定するプロにもメリットがあります。

取り回しが良くなるということは、無理な姿勢で力をかける必要が減り、切断精度や安全性にも好影響を与えます。実際に使ってみると、エンジンの吹け上がりやチェーンの食いつきが良く、扱いやすさが際立ちます。

オートチューン3.0とは何か? その実力と利点

オートチューン3.0は、従来の手動キャブレター調整(H、Lネジで燃料の濃さを調節する方法)を自動化したシステムです。センサーやコイル類によってエンジンの状態をリアルタイムで監視し、1秒間に何度も燃料の濃淡を調整します。

オートチューン3.0 の説明に適した、ハスクバーナ562XP MarkIIの本体上部と操作部のクローズアップ。

このシステムがもたらす実用的なメリットは次の通りです。

  • 誰でも最適な燃焼設定が得られる:現場での環境変化(気温、標高、燃料品質)に合わせて自動調整されるため、細かな手動調整が不要。
  • トラブルシューティングが簡単になる:エンジンの不調が起きた際、まずオートチューンにより自動補正が期待でき、復帰が早い。
  • パフォーマンスが安定する:常に最適な回転で運転されるので、切断効率や燃費が向上する可能性が高い。

従来、燃料調整は経験が必要であり、一般ユーザーにはハードルが高い部分でした。オートチューン3.0はその敷居を下げ、誰でも高パフォーマンスを引き出しやすくしています。

チェーンとバーの選び方 — 用途に応じたセッティング

同クラスには560XP MarkⅰXというモデルもあり、チェーンの仕様が異なります。562XP MarkⅡは標準でオレゴン製 U21PX / ハスク名 S35Gのチェーンが装着されていることが多いです。一方で、より大径の刃を使える上位モデル(562XP MAXなど)では、ハスクのC85(3/8ピッチに近い太めの刃)が選べます。

X-TOUGH 表記と Husqvarna ロゴが鮮明に見えるチェーンバーのクローズアップ写真

用途別の選び方の目安:

  • 一般的な伐採・枝打ち・薪作り:U21PX / S35G のような標準チェーンで十分。切れ味と操作性のバランスが良い。
  • 大径木や硬い木材を多く切る場合:C85相当の太めのチェーンを選ぶと、切断効率が上がり作業が楽になる。
  • 長時間の山林作業やプロユース:チェーンの耐久性、替刃供給のしやすさ、バー長の選択肢を重視する。

チェーンとバーの組み合わせは切断効率に直結するので、用途を明確にしてから選ぶのが鉄則です。C85のような大きな刃を使える排気量の余裕は、重木の作業をストレスなく進めたい場合に有利です。

エアインジェクションの仕組みとメリット

562XP MarkⅡにはエアインジェクション機構が搭載されています。スターターの奥にあるフライホイールが回転することで遠心力を発生させ、吸気に混ざる埃やゴミを遠心分離して外側へ排出する構造です。

ハスクバーナ 562XP MarkⅡ のエアインジェクション吸気カバーと通気口のクローズアップ写真

この仕組みによって、キャブレターへ直接ゴミが侵入するのを抑えられ、吸気系が汚れにくくなります。結果として次のような利点があります。

  • キャブレターの詰まりやアイドリング不調が起こりにくい
  • フィルター交換や清掃の頻度が下がる(作業メンテの手間軽減)
  • 長期的なエンジンの安定性と耐久性に寄与

山林や埃っぽい環境での使用が多い場合、こうした吸気系の工夫は実用上かなりありがたいポイントです。

実際の試し切りで分かったこと

軽く数本切ってみた感触は、非常に「吸いつく」ような切れ味。新品の好条件が影響している面はありますが、チェーンが無理に押し込まなくても自然に刃が入っていく感覚が強く残りました。

切断された丸太の切り口とチェンソーのバーのクローズアップ

体感したポイント:

  • レスポンス良好:アクセルを掛けた際の吹け上がりが素早く、作業リズムが崩れにくい。
  • チェーンの食いつき:刃が木に「入る」感覚があり、力任せに押し込まなくても切断が進む。
  • 振動と取り回し:60ccクラスとしては扱いやすく、長時間でも疲労が出にくい印象。

テーブル上に置かれたハスクバーナ562XP Mark IIを前に説明する講師と本体のクローズアップ

こうした感想は刃の状態やバー長、チェーンの目立て精度にも左右されます。購入時は専門家による調整や試運転を受けられる販売店を選ぶと良いです。

購入前・導入後に押さえておくべきポイント

562XP MarkⅡはプロユースにも十分通用するモデルですが、最大限活かすために以下の点を確認してください。

購入時のチェックリスト

  • 付属のチェーンとバー長:用途に合った組み合わせか確認する。必要なら別売のC85など大径チェーンを検討。
  • オートチューンの動作確認:始動後にアイドリングや吹け上がりが安定しているかチェック。
  • 発送前の点検・試運転:専門のメカニックが出荷前に点検してくれる販売店を選ぶと安心。

導入後のメンテナンス

  • 定期的なエアフィルターとスパークプラグの点検
  • チェーンの目立てと張り調整は頻繁に行うこと(安全性と切れ味に直結)
  • 燃料は推奨の混合比を守る(古い燃料は取り替える)
  • エアインジェクションでゴミは排出されるが、大量の埃や泥が環境にある場合は追加の保護対策を検討

どんな人に向いている機種か

562XP MarkⅡは次のような方におすすめです。

  • 大径木の伐採や山林整備を行う林業従事者
  • プロの造園業者や薪作りを定期的に行う方
  • キャブレター調整に自信がないが、安定した性能を求める方(オートチューン3.0の恩恵を受けたい方)

まとめ:実務で頼りになる60ccクラス

ハスクバーナ 562XP MarkⅡは、60ccクラスの排気量とプロの要求に応える耐久性を備えつつ、軽量化と自動燃料調整によって扱いやすさを高めた機種です。大径のチェーンにも対応可能で、切断効率が求められる現場で真価を発揮します。

購入の際は、信頼できる販売店での点検・試運転や、用途に合ったチェーン・バーの選定を忘れずに。適切なメンテナンスを行えば、長く安定したパフォーマンスを期待できます。

おすすめアクション

  1. 用途(伐採・薪作り・山林整備)を明確にする
  2. チェーンとバーの組み合わせを検討する(U21PX / S35G または C85など)
  3. オートチューン搭載の恩恵を活かすため、専門店での初期設定を依頼する

562XP MarkⅡは「性能と使いやすさ」のバランスが良い実務向けチェンソーです。現場での信頼性を重視するなら、候補に入れて間違いありません。

室内のテーブルに置かれたHusqvarna 562XP MarkⅡと取り扱い冊子、機体を示し説明する人物

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