オレゴン ジェットフィット2本出しで比較:ナイリウム、デュオライン、テラマックスを実際に刈ってみた

オレゴン ジェットフィット2本出しで比較:ナイリウム、デュオライン、テラマックスを実際に刈ってみた

刈払作業で最も地味だけど重要なのがナイロンコード選びです

刃物ほど派手ではありませんが、作業効率・ランニングコスト・耐久性に直結する非常に重要な要素です。ここではオレゴン製の代表的なナイロンコードであるナイリウムスターライン)、デュオライン、そして新顔のテラマックス2.7mm / 4.5mm)を、ジェットフィット二本出しヘッドに装着して実際の草刈りで比較した結果を、プロの目線でわかりやすくまとめます。

刈払機のヘッドとスターライン3mmを示す導入カット(解説テロップあり)

試した環境と基本スペック

使用ヘッド:オレゴン ジェットフィット 二本出し(ナイロンカッター用)

  • 被試験コード:
    • ナイリウム スターライン 3.0mm(星型、アルミ粉混合)
    • デュオライン 3.0mm(丸型、芯にカーボン繊維)
    • テラマックス 2.7mm(スパイラル形状、耐久性重視)
    • テラマックス 4.5mm(同上、最太サイズ)
  • 使用機械:22.5ccクラスの小型エンジン刈払機(実用的なパワーでのテスト)
  • テスト内容:低い草、茎の太い雑草、密生地帯など実戦的な条件での刈り心地・耐久性・取り扱い性を評価しました。

ナイリウム(スターライン)3.0mm:切れ味と耐久のバランスが良い定番

ジェットフィット二本出しのヘッドが低い草に当たる様子を横から見たカット

特徴:アルミ粉を混ぜたナイロンに星型プロファイルを採用した「スターライン」です。角が立っているため切れ味が強く、当たりがシャープなのが特徴です。

刈り心地:背の低い草はラクにサクサク刈れます。星型の角が「カツカツ」と当たるイメージで、刈っている感覚がしっかり伝わります。一般的なナイロンコードより刈り進みが良く、大きめの草でも何度か当てることで切断できます。

耐久性:アルミ粉混入の効果で耐久性は高めです。密生した場所でも摩耗が少なく、続けて作業を進められました。

向いている用途:汎用性が高く、低〜中程度の草や密生地帯を安定して処理したい方に適しています。

気を付けたい点

  • 角張った形状ゆえ、衝撃で欠ける場合があります。
  • ジェットフィット二本出しの構造上、消耗後にコードが噛み込み、抜くのにラジオペンチが必要になることがあります。

デュオライン 3.0mm:滑らかで気持ちよく刈れるが、太い茎には弱い

デュオライン使用時の刈払ヘッドの近接映像と解説テロップ

特徴:丸形の外観で、内部にカーボン系芯材を含み、樹脂で被覆した構造です。芯材で耐久性を出すタイプです。

刈り心地:丸い当たりのため刈るときの滑らかさが際立ちます。「スーッ」と倒れるように刈れるため、作業中のストレスが少なく快適です。

耐久性:低い草や細い草には順調ですが、太い茎に当たると芯の強さを超え破断することがあります。実際の作業でも太めの茎での破断が確認されました。

向いている用途:背の低い草や柔らかい植生の刈り取りに最適で、刈り心地の良さを重視する現場に適しています。

気を付けたい点

  • 太い茎や硬い草が多い場所では断裂リスクが高くなります。
  • 破断が続くとランニングコストが上がる可能性があります。

テラマックス 2.7mm:最細ながらも非常に高耐久、しなやかさも兼備

テラマックスを装着したヘッドが密生した草を刈っている様子

特徴:オレゴンの新シリーズで、耐久性を重視したスパイラル/ブロック状プロファイルが採用されています。2.7mmはシリーズ最細ですが、材質と形状で十分な剛性があります。

刈り心地:丸いラインに近い滑らかさがあり、角が立たないため引っ掛かりが少なく扱いやすいです。細い草から中程度の茎まで軽快に刈れます。

耐久性:非常に高く、2.7mmでも破断はほとんど起きません。触った感触も硬めで、同ミリ数のラインより堅牢です。

向いている用途:ハードな作業をするものの、太いラインが使えないヘッドを使っている方に適しています。ジェットフィットとの相性も良好です。

実用的アドバイス

  • スプール巻きの場合、硬さゆえ巻きにくいことがあります。
  • 普段3.0mmを巻いている人でも、硬くて巻けない場合は2.7mmに変更すると良いです。

テラマックス 4.5mm:最強の耐久性、ハード作業向けの巨漢

ジェットフィット二本出しヘッドに装着された赤黒の太めライン(テラマックス4.5mm)の明瞭なクローズアップ

特徴:TerraMaxシリーズ最大径の4.5mmで、ごつく硬い設計です。太い茎や硬い草でも力強く刈り進められます。

刈り心地と負荷:フレキシブレード系ほど一撃で切れない場合がありますが、当て続ければ確実に切れます。硬い分だけ負荷はありますが、ヘッドと機械のバランス次第で回転不足は感じにくいです。

耐久性:非常に高く、硬い茎や密生地帯でも摩耗が少ないため交換頻度が大きく減ります。

向いている用途:林縁、田畑の雑草、硬い草が多い現場、業務的にハードな使用をする場合に最適です。ジェットフィットのような“挿して使うタイプのヘッド”との相性が良いです。

注意点

  • 4.5mmは太く硬いため、叩き出しタイプのスプールには巻けません。
  • 機械の排気量によっては回転不足になるため、使用前に確認が必要です。

取り扱いで気を付けること(ジェットフィット2本出し特有の点)

ジェットフィット二本出しヘッドを手で操作しながら内部の扱い方を説明する様子のクローズアップ

ジェットフィット2本出しは非常に実用的ですが、ナイロンコードが消耗すると 内部で噛み込む ことがあります。手で抜けない場合はラジオペンチで強く引き抜く必要が出ます。

この点ではフレキシブレード系ヘッドのほうが扱いやすいと言えます。取り外しやメンテナンスの手間を避けたい場合は、交換が容易なヘッドや高耐久コード(テラマックスなど)を選ぶほうが賢明です。

実戦から導いた推奨パターン

  1. 日常の草刈り(庭、低い雑草中心):デュオライン 3.0mm — 刈り心地が滑らかで快適。柔らかい草地に最適です。
  2. 汎用・混在する草地(低草〜中程度の茎):ナイリウム スターライン 3.0mm — 切れ味と耐久性のバランスが抜群です。
  3. ハードな現場/茎が太い場所:テラマックス 4.5mm(挿して使う場合)または2.7mm(巻きタイプや細めが必要な場合)— 耐久性優先ならこれ一択です。
  4. スプールに巻いて使う場合の注意:テラマックスは硬めで、3.0mmは巻けない場合があります。巻きで使うなら2.7mmを選ぶと良いです。

現場で役立つ小ワザ・メンテナンスのコツ

  • スペアの携行:断裂が多い環境では予備コードをポケットに入れておくと復旧が早くなります。
  • 交換時の作業スペース確保:噛み込みがある場合は平らな場所でラジオペンチを使って慎重に抜きます。
  • ラインの選択は現場を見て決める:草種・茎の太さ・作業頻度で最適なラインは変わります。複数種類の使い分けが有効です。
  • 機械との相性チェック:22.5ccでもテラマックス4.5mmは問題なく使えましたが、より小排気量では回転不足の可能性があります。

まとめ:目的別の最適解

ナイロンコードは単純な消耗品のようでいて、実際には作業効率・耐久性に大きな影響を与えます。今回の比較から次のような結論が得られます。

  • 快適さ最優先なら → デュオライン

  • バランス重視なら → ナイリウム(スターライン)3.0mm

  • 耐久性とハードワーク優先なら → テラマックス(特に4.5mm)

最終的には、現場の草の状態や使う機械、ヘッドの種類に合わせて選ぶことが重要です。複数種類を使い分けることで、作業効率とランニングコストの両方を最適化できます。

追加の参考リンク

必要な製品やスプール、交換パーツは販売店で取り扱っています。選択に迷ったら耐久性重視か刈り心地重視か、どちらを優先するかで判断するとよいでしょう。

カメラに向かって総括を話すプレゼンターとジェットフィットヘッドのショット

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