背負い式刈払い機のメンテナンス完全ガイド

背負い式刈払い機のメンテナンス完全ガイド

背負い式刈払い機は、農業や林業において欠かせない道具ですが、適切なメンテナンスが求められます。本記事では、背負い式刈払い機のメンテナンス方法を詳しく解説し、長持ちさせるためのポイントを紹介します。

メンテナンスの重要性

背負い式刈払い機のメンテナンスは、機器の性能を維持し、寿命を延ばすために不可欠です。定期的なメンテナンスを行うことで、故障を未然に防ぎ、安全に作業を続けることができます。

特に、ギアケースやフレキシャフトなどの可動部は摩耗が生じやすいため、こまめなグリスアップが推奨されます。これにより、スムーズな動作を保ち、作業効率を向上させることができます。

必要な工具と道具

メンテナンスを行う際には、以下の工具や道具が必要です。

  • グリス(リチウムグリスなど)
  • ペーパータオルまたはウエス
  • 新聞紙(作業スペースを汚さないため)
  • プラグレンチ(付属)
  • 10mmのメガネレンチまたはスパナー
  • 7mmのスパナーまたはメガネレンチ
  • ラジオペンチ

これらの道具を用意することで、効率よくメンテナンス作業を進めることができます。

作業前の準備

作業を開始する前に、手袋を着用することが重要です。手が汚れたり、怪我を防ぐために、適切な準備を整えましょう。

また、作業スペースを整え、必要な道具を手元に揃えることで、スムーズに作業を進めることができます。

ギアケースのグリスアップ

ギアケースのグリスアップは、機器の性能を保つために重要です。作業は以下の手順で行います。

  1. 白いカバーを外す。プラグレンチを使用して、ネジを外します。
  2. ギアケースのネジを外し、古いグリスを取り除きます。
  3. 新しいグリスを入れ、反対側から古いグリスが出てくるのを確認します。
  4. ネジを締め、白いカバーを元に戻します。

この作業を行うことで、ギアケース内の潤滑が確保され、機器の動作がスムーズになります。

フレキシャフトの取り外し

フレキシャフトのメンテナンスも重要です。以下の手順で作業を行います。

  1. エンジンとフレキシャフトを分離するため、ピンを引っ張ります。
  2. ラジオペンチを使ってフレキシャフトを取り出します。
  3. 新しいグリスを塗り、全体に行き渡らせます。
  4. フレキシャフトを元の位置に戻します。

フレキシャフトのグリスアップは、熱による摩耗を防ぎ、動作を滑らかに保つために欠かせません。

背負いバンドの調整

背負いバンドの調整は、作業中の快適さに直結します。以下のポイントを考慮して調整しましょう。

  • 背中の負担を軽減するために、腰の位置より少し上に背当てが来るように調整します。
  • 作業中に疲れにくいバランスを確保します。
  • 緊急時に簡単に外せるよう、バンドの機能を確認します。

適切な調整を行うことで、長時間の作業でも快適に作業を続けることが可能です。

フレキシャフトのグリスアップ

フレキシャフトは背負い式刈払い機の重要な部品であり、適切なグリスアップが必要です。以下の手順で作業を行いましょう。

  1. エンジンとフレキシャフトの接続部からピンを引き抜き、フレキシャフトを分離します。
  2. ラジオペンチを使ってフレキシャフトを取り出します。
  3. 新しいリチウムグリスを全体に均等に塗布します。
  4. フレキシャフトを元の位置に戻し、ピンを再度挿入して固定します。

この作業を怠ると、摩耗や熱によるトラブルが発生する可能性がありますので、定期的に実施してください。

グリスアップの目安時間

フレキシャフトやギアケースのグリスアップは、作業時間にして約25時間ごとに行うのが理想です。これにより、機器の動作を滑らかに保ち、長期間の使用に耐えることができます。

背いのバンドの調整方法

背いのバンドの適切な調整は、作業中の快適さと効率に大きく影響します。以下のポイントに注意して調整を行いましょう。

  • 背負った際に、背当てが腰の位置よりも少し上にくるように調整します。
  • 作業中のバランスを保つため、刈払い機の重心が身体の中心にかかるようにします。
  • 緊急時に簡単に外せるよう、バンドの機能をしっかり確認します。

調整を行うことで、長時間の作業でも疲れにくくなります。自分に合った位置を見つけることが大切です。

メンテナンスのまとめ

背負い式刈払い機のメンテナンスは、エンジンの点検だけでなく、ギアケースやフレキシャフト、背いのバンドの調整も重要です。これらを定期的に行うことで、機器の寿命を延ばし、安全に作業を続けることができます。

特に、フレキシャフトのグリスアップは、熱による摩耗を防ぎ、動作をスムーズに保つために欠かせません。作業時間の目安として、25時間ごとのメンテナンスを心がけましょう。

最後に、背いのバンドの調整を怠ると、作業中の疲労が蓄積し、効率が低下します。自分に合った快適な作業環境を整えるために、定期的に調整を行ってください。

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