今回は3つのメーカー(ゼノア、ハスクバーナ、スチール)のチェーンソーのエンジンのかけ方を詳しくご紹介します。それぞれの特徴に合わせた操作方法を理解して、安全に作業を行いましょう。
ゼノアGZ2800のエンジンのかけ方
まずはゼノアの小型チェーンソーGZ2800です。このモデルはシャッターチョーク式を採用しています。
エンジンをかける前に、必ずチェーンブレーキを前に倒して刃をロックします。次にプライミングポンプを何度か押し、燃料を供給します。
燃料が十分に入ったら、チョークを下に下ろしてロックします。その後、スターターを引っ張りエンジンを一度処爆させます。
処爆が確認できたら、チョークレバーを戻し、再度スターターを引っ張ります。エンジンがかかったら、アクセルレバーを握ってハーフスロットルを解除し、チェーンブレーキを解除します。
ゼノアG3711のエンジンのかけ方
次にゼノアのG3711を見ていきましょう。このモデルはオンオフスイッチを手動で操作します。
まずスイッチをオンにし、チョークレバーをいっぱいまで引き切ります。チェーンブレーキをかけた後、スターターを引っ張り、処爆を確認します。
処爆後、チョークレバーを戻し、再度スターターを引っ張ります。エンジンが中速で回り始めたら、アクセルレバーを握ってハーフスロットルを解除します。
ハスクバーナ550XP Mark2のエンジンのかけ方
続いてはハスクバーナの550XP Mark2です。このモデルもプライミングポンプを搭載しています。
まずチェーンブレーキをかけ、プライミングポンプを押して燃料を供給します。次にチョークとスイッチが連動したレバーを操作し、エンジンを処爆させます。
処爆後、レバーを下げてハーフスロットル状態にし、エンジンをかけます。エンジンがかかったらアクセルレバーを握り、アイドリング状態にします。
スチールMS170Cのエンジンのかけ方
最後はスチールのMS170Cです。このモデルはチョークとスイッチが連動しています。
エンジンオフの状態から、アクセルレバーを握りながらスイッチを下げてチョークをかけます。スターターを引っ張り、処爆を確認します。
処爆後、チョークレバーを上に戻し、再びスターターを引っ張ります。エンジンがかかったらアクセルレバーを握ってアイドリング状態にします。
スチールMS193TCのエンジンのかけ方
次にスチールのMS193TCのエンジンのかけ方をご紹介します。このモデルはプライミングポンプが装備されており、燃料供給が重要です。
まずチェーンブレーキをかけ、プライミングポンプをしっかり押して燃料を供給します。プライミングポンプは少し硬いので、しっかり押し込んでください。
次に、チョークレバーを操作してチョークをかけ、スイッチレバーを下げます。この時、アクセルレバーを握りながら操作するのがポイントです。
エンジンを引っ張って処爆を確認したら、チョークレバーを解除し、再度エンジンをかけます。エンジンがかかったらアクセルレバーを握ってアイドリング状態にします。
エンジンのかけ方の共通点
どのメーカーのチェーンソーでも、エンジンをかける際の基本的なポイントは共通しています。まず、チェーンブレーキをかけることが安全の基本です。
次に、燃料供給を確実にするためにプライミングポンプやチョークを正しく操作します。そして、スターターを引いて処爆を確認したら、アイドリング状態にするためにアクセルレバーを操作します。
これらのステップを守ることで、スムーズかつ安全にエンジンをかけることができます。
エンジンのかけ方の注意点
エンジンをかける際に注意すべき点は、各モデルの特性に応じた操作が必要なことです。特にチョークとスイッチの連動やプライミングポンプの有無に注意しましょう。
また、エンジンがかかった後にチェーンブレーキを解除する際は、必ずアイドリング状態を確認してから行うことが重要です。誤操作は事故の原因となるため、慎重に操作しましょう。
他のメーカーについて
今回紹介した以外にも、強立や丸山など様々なメーカーがあります。それぞれのメーカーが独自の技術を取り入れていますが、基本的なエンジンのかけ方は似ています。
購入時には取扱説明書をよく読み、各メーカーの推奨する方法でエンジンをかけるようにしましょう。また、定期的にメンテナンスを行うことで、長期間安全に使用することができます。
まとめ
今回はゼノア、ハスクバーナ、スチールのチェーンソーのエンジンのかけ方をご紹介しました。各メーカーの特性を理解し、正しい手順でエンジンをかけることが安全作業の第一歩です。
チェーンソーは強力な道具ですが、正しい知識と手順で扱えば非常に便利なツールです。ぜひこのガイドを参考に、安全で効率的な作業を心がけてください。