ハスクバーナ新型ヘルメット「テクニカル」は何が変わった?旧型H300との違いとあご紐の取り付け方

ハスクバーナ新型ヘルメット「テクニカル」は何が変わった?旧型H300との違いとあご紐の取り付け方

ハスクバーナのヘルメット「テクニカル」が新しくなりました。旧型のテクニカルH300と新型を並べると、オレンジのモデルは一見ほとんど同じです。「どこが変わったの?」と思うほどですが、メッシュバイザーの細かさや交換方法、イヤーマフの吸音材、そしてヘルメットの内側に違いがあります。

新たにブラックも加わりました。ただし、今回のアップデートで注目したいのは色だけではありません。外からは見えにくい部分も含めて、旧型と新型を比べながら確認していきます。後半では、付属のあご紐を取り付ける手順も説明します。

新型テクニカルと旧型H300、まずは見た目を比較

旧型H300を使っている方が新型のオレンジを手に取ると、形の違いは分かりにくいと思います。バイザーとイヤーマフを備えた、見慣れたテクニカルの姿です。一方、新型にはブラックがラインアップに加わりました。色で選べるようになったのは、ひと目で分かる変更点ですね。

とはいえ、ヘルメットは外観だけで判断できません。今回の違いをつかむなら、次の順に見ると分かりやすいです。

  • 顔の前にあるメッシュバイザー
  • 耳を覆うイヤーマフ
  • 頭が接するヘルメットの内側
  • バイザー上部のひさし

メッシュバイザーは細かくなり、取り外し方も変更

細かな飛散物が入りにくいメッシュに

まず、顔を覆うメッシュバイザーです。旧型と新型を並べると、新型のほうが網目が細かくなっています。ぱっと見ただけでは気付きにくい差ですが、近くで比べるとメッシュの密度が違います。

この変更は、より細かな飛散物が目のほうへ入りにくくするためのものです。チェーンソーなどを扱う作業では、顔の前にある部品だけに気になるところでしょう。見た目の印象は大きく変えず、バイザーの仕様が更新されています。

左右に並べた旧型と新型のメッシュバイザーの拡大表示

交換時は工具なしでバイザーを外せる

もう一つ、使っていくうえで便利なのが取り外し方です。旧型のバイザーを交換する際は、裏側からラジオペンチのような工具を使って外す必要がありました。新型は少しコツが要りますが、工具を使わずに外せる構造になっています。

手順は、左右の取り付け部から始めます。

  1. バイザーの左右にある、丸いボタンのような部分をしっかり押し込む。
  2. 押し込んだ状態で前方へスライドさせ、前側のヒンジ部分を外す。
  3. 奥側の突起とバイザーのくぼみの位置を確認し、かみ合わせを外してバイザーを取り出す。

最初は力を入れる位置が分かりにくいかもしれません。丸い部分を押してから前へ動かすこと、そして奥側は突起とくぼみの位置を見ながら外すことがポイントです。無理に引っ張るのではなく、固定されている箇所を順番に確認してください。

オレンジ色のヘルメット側面で丸い固定部を指で押している様子

イヤーマフは吸音材をアップデート

左右のイヤーマフも、外観は旧型と新型でほとんど変わりません。違うのは内側の吸音材です。新型では、より防音性能の高い材質に変更されています。

並べて見ても判別しづらい部分なので、外側の形だけで「同じもの」と思ってしまいそうですね。メッシュバイザーと同様に、見た目を大きく変えずに中身を更新した箇所です。

最大の変更点は、内側の黄色いMIPS

今回、最も分かりやすい違いはヘルメットを裏返したときに見えます。旧型は頭頂部を支えるバンドが見える構造ですが、新型にはその内側に、黄色いカバーのような部品が加わっています。これがMIPSです。

旧型の黒い内装と新型の黄色い内装を並べて示している様子

MIPSは「Multi-directional Impact Protection System」の略です。頭に衝撃が加わったとき、ヘルメットと頭が接する部分が一定の範囲で滑るように動き、回転方向の衝撃を緩和することを意図した仕組みです。

イメージとしては、外側のヘルメットが衝撃を受けた際に、その動きがそのまま頭へ伝わるのではなく、内側の黄色い部分がずれることで力の伝わり方を和らげます。黄色い部品に触れると、動く構造になっていることが分かります。

ヘルメット内側にある黄色い穴あきのMIPS部品の拡大表示

もちろん、どんな衝撃でも防げるという意味ではありません。ただ、旧型では見られなかった衝撃対策が加わったことは、新型を選ぶうえで大きなポイントです。オレンジの新旧モデルがよく似ているからこそ、購入前には内側も確認してみてください。

バイザー上部のひさしは別売りオプションに

機能が追加された一方で、標準で付かなくなった部品もあります。旧型のバイザー上部にある、ひさしの部分です。

新型にも取り付けられる設計ですが、購入時には付属しません。必要な場合はオプションとして別途用意して取り付けます。海外では、作業中にひさしが枝などに当たって外れやすいという声があったそうで、標準装備から外す仕様に変わりました。

旧型のひさしを使っていて気に入っている方は、ここを見落とさないようにしてください。新型を選ぶときは、必要な部品が最初から付いているかどうかも確認したいところです。

新型テクニカルのあご紐を取り付ける方法

新型のあご紐は、旧型と同じように別の状態で付属し、自分で取り付ける形です。取り付け位置は左右それぞれに前側と後ろ側があり、合計4か所。前側は額のパッドを留めるゴムが近くにあるため、まずそこを外して作業します。

細かな部品を扱うので、ヘルメットを安定した場所に置き、差し込む位置を確かめながら進めましょう。左右とも同じ手順です。

1. 前側の取り付け位置を出す

ヘルメットの内側を見ると、前側のあご紐を通す穴があります。ただ、そのままでは額のパッドを留めているゴムが作業の邪魔になります。まず、このゴムのフックを外してください。少し硬いので、引っ掛かっている場所を確認しながら外します。

あご紐の留めボタンも、先に外しておきます。左右のどちらから始めても構いません。

2. 前側はゴム、穴、ゴムの順に通す

前側の通し方は、順番が大切です。外したゴムにあご紐を通し、次にヘルメット側の穴へ通します。そのあと、もう一度ゴムに通してから留めボタンを付けます。

  1. あご紐の留めボタンを外す。
  2. 額のパッドを留めるゴムに、あご紐を通す。
  3. 前側の取り付け穴に、あご紐を通す。
  4. 再びゴムに通し、留めボタンを付ける。
  5. 外しておいたゴムのフックを元の位置へ戻す。

フックを元へ戻すところも、やや硬く感じるはずです。ここまでできれば片側の前部が固定されます。続けて反対側の前部も同じ順番で取り付けてください。

ヘルメット内側の前部で黒いあご紐をゴムと取り付け穴に通している様子

3. 後ろ側は長い溝を内側から外側へ通す

後ろ側は前側よりシンプルです。取り付け位置にある長い溝を使います。あご紐のボタンを外し、ヘルメットの内側から外側へ溝に通して、再びボタンを留めます。

片側ができたら、反対側の後部も同じように取り付けます。これで左右の前後、4か所の固定が完了です。取り付け後は、紐の通り方と各ボタンの留まり具合を確認してください。以後の着脱は、あご下の留め具で行えます。

購入前に確認したい、新型テクニカルのポイント

新型テクニカルは、旧型H300から大きく形を変えたヘルメットではありません。だからこそ、違いは部品ごとに見ると分かりやすくなります。

  • カラー:従来のオレンジに加えてブラックが選べる。
  • メッシュバイザー:網目が細かくなり、工具なしで取り外せる構造になった。
  • イヤーマフ:内側の吸音材が、より防音性能の高い材質に変わった。
  • ヘルメット内側:回転方向の衝撃を緩和することを意図したMIPSが加わった。
  • ひさし:取り付けは可能だが、標準付属ではなくオプションになった。
  • あご紐:付属品を左右の前後に取り付けてから使う。

とくに旧型からの買い替えでは、見た目だけで判断せず、黄色いMIPSやバイザーの着脱部、ひさしの付属状況を確かめておくと安心です。新しく加わった機能と、別途用意が必要になった部品の両方を押さえたうえで、自分の作業に合う仕様を選んでください。


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