今回は、使用しているうちに摩耗してしまったチップソーの目立て方法について詳しく説明します。適切な目立てを行うことで、チップソーの寿命を延ばし、切れ味を復活させることができます。
目立てのための準備
目立てを行う際には、いくつかの方法がありますが、手軽に行える方法としてグラインダーを使用することをお勧めします。グラインダーを使用することで、効率的に目立てを行うことができます。
通常のグラインダーは回転数が高く、チップソーを目立てする際に高温になりすぎてしまう可能性があります。これに対し、低速グラインダーは回転数が7000回転で、チップを焼き付けずに研磨することができます。
目立ての手順
まず、使用するチップソーのどこから目立てを始めたか分かるように、目印を付けておきます。白いペンなどで印をつけると良いでしょう。
次に、チップソーの外周を研磨していきます。グラインダーをまっすぐに当て、ゆっくりと一周削っていきます。削る際には、力を入れすぎず、軽く当てるようにします。
内側の研磨
外周を研磨した後は、内側を研磨します。内側の研磨は少し難しいので、グラインダーの先端を使って軽く当てるようにします。チップが飛んでいる箇所は飛ばしても構いません。
内側を研磨する際も、力を入れすぎずに行うことが重要です。チップが摩耗している部分のみをターゲットにし、無理に削らないように注意します。
研磨の確認と安全対策
研磨が終わったら、目視で確認します。角が立っているか、丸い部分がなくなっているかをチェックします。必要であれば、再度軽く研磨を行い、切れ味を調整します。
研磨作業を行う際は、安全対策も忘れずに行いましょう。必ず手袋を着用し、鉄分が飛び散るのでゴーグルも使用してください。
チップソーの選び方とメンテナンス
市販されているチップソーは、低価格なものから高価なものまで様々です。安価なチップソーを使い捨てにするのも一つの手ですが、グラインダーで目立てを行うことで再び使用可能にすることができます。
外側だけの研磨でも切れ味は向上しますが、より良い切れ味を求める場合は内側も研磨することをお勧めします。内側の研磨が怖いという方は、外側だけでも問題ありません。
まとめ
チップソーの目立ては、切れ味を復活させ、長持ちさせるために重要な作業です。低速グラインダーとダイヤモンドディスクを使用することで、手軽に目立てを行うことができます。安全対策をしっかりと行いながら、適切な手順で研磨を行ってください。