ジズライザー3種類をご紹介します!

ジズライザー3種類をご紹介します!

今回は北村製作所の人気アクセサリー「ジズライザー(Zizlizer)」を3種類、用途や違い、取り付け方法まで実際の作業手順に沿って丁寧にご紹介します。草刈り機のボルトカバー周りに悩んでいる方、消耗品の寿命を延ばしたい方、もっと安定してベタ付け刈りしたい方に向けた内容です。

目次

  • ジズライザーとは?役割とメリット
  • 3種類のジズライザーの特徴(FIT60/Pro/ノーマル)
  • 取り付け手順:実演でわかるポイント
  • ワッシャーとボルトサイズの選び方(機種別互換)
  • 使用上の注意点とメンテナンス方法
  • どのモデルを選ぶべきか:現場別おすすめ
  • よくある質問(FAQ)とトラブルシューティング
  • まとめ:導入のメリットと購入のすすめ

ジズライザーとは?

ジズライザーは刈払機(草刈機)の刃を固定する中央のボルト部、いわゆる「ボルトカバー」を代替する部品です。

ジズライザーの形状とボルトカバーの比較

刃を回転させて草を刈る際、地面に近い位置で刈る「ベタ付け」や斜めに当てて刈る作業を行うと、ボルトカバーは地面の砂や石で削れていきます。削れが進むとボルト頭部が露出し、工具がかからなくなって外せなくなる、最悪はカバーが脱落して危険、というトラブルにつながるため、ボルトカバーは消耗品扱いです。

ジズライザーに交換すると、純正の薄いカバーよりも耐久性が高く、削れにくいためボルト保護の役割をより長く果たします。さらに、ジズライザーは地面に滑らせながら使えるように設計されているため、平坦な地面での刈払い作業が安定しやすく、作業効率が上がります。

ジズライザー3種類の特徴(フィット60/プロ/ノーマル)

当店きこりあぐり通販で扱っている主要な3種類のジズライザーについて、それぞれの特徴と適した現場を詳しく解説します。

1) ジズライザー フィット60(最小タイプ)

ジズライザーFIT60のサイズ比較

・特徴:純正のボルトカバーに近いサイズ感で、ジズライザーの中では最も小さいモデル。

・向いている現場:純正サイズに近い感覚で使いたい方、凸凹のある地面や石混じりの荒れた現場で大きなカバーが邪魔に感じる方。

・メリット:ジズライザーの耐久性は保ちつつ、純正サイズに近いので狭い場所や凸凹地形でも取り回しが楽。地面を滑らせる使用は可能ですが、大きいタイプに比べると接地安定性は若干劣ります。

2) ジズライザー プロ(中間サイズ)

ジズライザーProを取り付けた状態

・特徴:フィット60とノーマルの中間サイズ。平坦な場所でのスライド使用と、多少の凹凸現場の両方に対応できる万能タイプです。

・向いている現場:平地もあるが荒地も混ざるような現場、どちらもこなしたい方に最適。

・メリット:バランスが良く、安定しながらも邪魔になりにくいサイズ感。

3) ジズライザー(ノーマル/最大タイプ)

ジズライザー(最大タイプ)の接地イメージ

・特徴:3種類の中でもっとも大きいタイプ。最初に登場したモデルで、地面をしっかり滑らせてベタ付け刈りをする設計です。

・向いている現場:平坦な草地や広い敷地での効率重視の作業、安定したベタ付けが求められる場合。

・メリット:刃と地面の位置が安定し、刈払い作業が非常に楽になります。純正カバーよりもボルト部分を深く覆うため、ボルトの保護性能も高いです。

取り付け手順

ここからは実際にジズライザープロを刈払機に取り付ける手順をご紹介します。取り付ける際に同梱されるワッシャー類の使い分けや、注意点も含めて説明します。

パッケージに入っている複数のワッシャー

1. パッケージを開けると複数のワッシャーが入っています。これらには「10」「8」「7」「6」などの数字が刻印されています。これはワッシャーの中心穴の寸法を表しており、使用するボルトの太さに合わせて選びます。

2. 例えばゼノアの草刈機(動画で使用)は7mmのボルトを使うため、刻印が「7」のワッシャーを選びます。ご自分の機械の中央ボルト径を確認して該当するワッシャーを選択してください。

ボルトカバーを外した状態

3. まずは純正のボルトカバーを外します。機種によってはホルダー(黒い保持具)が一体になっているタイプもありますが、動画のように一体型ホルダーが付いている場合はそのまま外して、新しい取り付けに備えます。

4. チップソ(刃)を装着し、その上からジズライザー本体、さらに選んだワッシャーとボルトを通して固定します。

ジズライザーを仮組みした状態、位置合わせのイメージ

5. 重要なポイント:ジズライザーは汎用品のため、専用ホルダーのように「スポッ」と完全に嵌まるわけではありません。そのため位置が若干動くことがあります。位置ずれした状態でそのままボルトを締めると、チップソ(刃)の位置決め用の出っ張り(ポッチ)が刃より高くなり、刃を正しく押さえられない事態が起きます。

6. 取り付け時はジズライザーがきれいに嵌まっているかを確認し、ずれない位置でボルトを締めてください。新品ではずれにくいですが、長く使ったジズライザーやホルダーの摩耗がある場合は、空回りやずれが発生しやすいので注意が必要です。

取り付けが完了したジズライザーProの外観

7. 最後にボルトを規定トルクで締め、試運転の際に不具合や異常振動がないかを確認します。これで取り付け完了です。

ワッシャーとボルトサイズの選び方(機種別互換)

ワッシャー選定は意外と重要です。穴径が合わないワッシャーを無理に使うとボルトが斜めに入ったり、固定不良を起こす可能性があるため、必ず機械の中央ボルト径を事前確認してください。

  • ワッシャー刻印「7」=7mmボルト対応(ゼノアなど)
  • 刻印「8」「10」などはホンダや他メーカーのボルト径に合わせる
  • 不明な場合は現物のボルト径をノギス等で計測するか、取扱説明書を確認

また、使用環境によっては標準のワッシャー以外にシムやスペーサーが必要になることもあります。当店では主要なワッシャー類を同梱していますが、特殊な機種に合わせた取り寄せも可能ですのでご相談ください。

使用上の注意点とメンテナンス方法

使い方や環境に応じた注意点を守ることで長く安全に使えます。

注意点

  • 凸凹の多い現場では大きいジズライザーが引っかかったり邪魔に感じることがあるので、フィット60のような小型タイプを選ぶ。
  • 取り付けの際に位置ずれをしているとチップソの当たりが悪くなるため、必ず正しい位置で締め付ける。
  • ボルトカバー(ジズライザー含む)は消耗品です。カバーの厚みやボルト頭が露出してきたら早めに交換してください。
  • 作業前にボルトの緩みやワッシャーの摩耗を点検する習慣をつける。

メンテナンス

・定期点検:作業毎、または使用時間に応じてボルトの緩み、カバーの削れ具合をチェックしてください。砂や石で削られるため、摩耗が進んだら交換が必要です。

・清掃:作業後はジズライザー周りに草や土が詰まっていないか清掃しましょう。詰まりがあるとフィッティングが悪化し、ボルトに不均等な力がかかることがあります。

・交換時期の目安:使用頻度や現場条件により差がありますが、砂利や石が多い現場での使用頻度が高い場合は早めの交換を推奨します。逆に平坦で草だけの現場であれば長持ちします。

どのモデルを選ぶべきか:現場別おすすめ

現場や作業スタイルによって最適なジズライザーは変わります。以下の目安を参考にしてください。

  • 広い平坦地で効率重視:ジズライザー(最大タイプ)を推奨。安定してベタ付けが可能。
  • 平地中心だが場所によって凸凹が混ざる:ジズライザープロが最適。汎用性が高い。
  • 石混じりや凹凸が多く、カバーが引っかかりやすい現場:フィット60が扱いやすい。
  • 初めて試す場合:まずはProを試してみて、現場に合わせてフィット60かノーマルに切替えるのが無難。

よくある質問(FAQ)

Q:ジズライザーは全ての刈払機に使えますか?

A:基本的には多くの機種に取り付け可能な汎用品ですが、ボルト径やホルダー形状によっては合わない場合があります。購入前に機種名とボルト径を確認してください。当店では対応可否の相談も受け付けています。

Q:取り付けたら空回りする(位置がずれる)場合の対処法は?

A:まずジズライザーが正しい位置で嵌っているか確認してください。長期間使った場合はホルダー側の摩耗で固定が甘くなっている可能性もあります。その場合は新しいホルダーやシムを利用して位置を補正するか、当店へご相談ください。

Q:ボルトが外れなくなってしまった場合は?

A:ボルト頭が摩耗して工具が掛からない場合は、専用のボルトリムーバーやドリルでの対処が必要になります。自己判断で無理に応急処置しないでください。最悪、ケースを傷めることがありますので、プロのメカニックに相談することをおすすめします。

Q:意図せずジズライザーが外れて落ちることはありますか?

A:適切にボルトを締めていれば基本的に落ちることはありません。ただし極端に磨耗した状態や、ボルトの緩みがあると外れる可能性があるため、定期点検と締付け確認が重要です。

実際に使ってみての感想

実際に使用してみて、ジズライザーは消耗品という扱いでありながら「使い勝手」を大きく改善してくれる良いアイテムです。特に草刈り作業を長時間行う方、ベタ付けで作業することが多い方には導入のメリットが大きいです。

ジズライザーを装着しての試運転風景

私が実際に現場で使って感じたポイントは、安定感と安心感です。純正カバーが薄くなってくると、ボルトの頭が削れて工具で外しにくくなるケースを何度か見てきました。そうしたトラブルを未然に防ぐという意味でも、ジズライザーは装着しておく価値があります。

「きこりあぐり通販」では今回ご紹介した3種類のジズライザー(フィット60、プロ、ノーマル)を販売しています。在庫にないモデルや他のジズライザー(例:ジズライザー エア等)の取り寄せも可能です。ご希望の機種や互換性の確認、適合ボルト径の相談があればお気軽にお問い合わせください。

当店では安さだけでなく「安心」を大切にしています。プロの機械整備士が発送前に検品・試運転を実施してお届けしますので、初めての方でも安心してご購入いただけます。購入後のアフターメンテもお任せください。

まとめ

ジズライザーは刈払機のボルトカバーをより耐久性の高い形で保護し、平坦地での作業を安定させる便利アイテムです。3つのサイズを使い分けることで、様々な現場に柔軟に対応できます。

私からのアドバイスは次の3点です。

  1. まずは自分の現場の地形を確認して、最適なサイズを選ぶ(平坦=ノーマル、混合地=プロ、荒地=フィット60)。
  2. 取り付け後は必ずボルトの締付けと位置の確認を行う。特に汎用品の場合は位置ズレに注意。
  3. 摩耗は必ず発生するため、定期的なチェックと早めの交換でトラブルを未然に防ぐ。

もしジズライザーの選び方で迷われている方や、取り寄せ希望のモデルがある方は、きこりあぐり通販までお気軽にご相談ください。現場に合わせた最適な提案をさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。

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